ペレットペレットストーブ。実はこんなに「できる子」だった!

ペレットストーブと脱化石燃料

こんにちは!長谷川興産の榊原です。

ペレットストーブマガジン第1回、第2回目は、ペレットストーブとは?どんな魅力があるの?というテーマでお届けしました。

3回目となる今日は、ペレットストーブの暖房器具としての性能をより深く知ってもらうため、「ほかの暖房器具との性能比較」を見ていきたいと思います。

ペレットストーブが魅力的なストーブであることは間違いありません。

ただ、すべてがほかの暖房より優れた完全無欠のストーブでもありません。

それぞれのストーブで一長一短があります。今日はその点も含めて、性能を細かく比較していきたいと思います。

優れているところ、劣っているところをしっかり把握して、あなたにとってベストな暖房を見極める材料になればと思います。

ペレット他の暖房器具と性能を比較

ペレットストーブ 薪ストーブ 石油ストーブ エアコン
ペレットストーブ 薪ストーブ 石油ストーブ エアコン
暖まり方
空気のキレイさ・臭い
エコ性能 × ×
操作性・安全性
設置工事
ランニングコスト ×(薪を自前で用意する場合◎) ◎(3台可動でペレットストーブと同程度) 〇(2台可動でペレット同程度)

上記の表は横スクロールできます。
※ランニングコストの評価は、灯油価格95円/L、電気料金25円/1kwh、暖房範囲を10畳とし、1日8時間暖房すると仮定して算出したものです。
※使用環境により結果が異なる場合があります。

暖まり方

ペレットストーブは、石油ストーブやエアコンに比べ、「暖まりにくく冷めにくい」のが特徴です。これは薪ストーブも同様です。

ペレットストーブや薪ストーブに火を灯してから暖かさを感じるまでにかかる時間は、設置している部屋にいて15分~30分といったところでしょうか。「すぐに部屋を暖めたい!」という方にとってはデメリットといえるでしょう。

ただ、一度温まってしまえば、遠赤外線効果によって石油ストーブやエアコンでは感じられない、心地よい暖かさを味わうことができます。

また、遠赤外線による蓄熱効果によって、空気だけでなく壁や天井、床自体が暖かくなるため、ペレットストーブの火を落とした後も暖かさがしばらく続きます。

反対に、石油ストーブやエアコンは動かしてすぐに暖かくなりますが、消すとまたすぐに部屋が冷めてしまうというデメリットがあります。

自分にとってどちらのメリットが大きいかは、「すぐに暖かくなってほしい」のか「より長く暖かさが続いてほしい」と思うのかを基準にして考えてみればいいでしょう。

空気のキレイさ・エコ性能

ペレットストーブのメンテナンス

部屋の空気を汚さないという点では、屋外へ排気するペレットストーブと薪ストーブが圧倒的に優れています。

石油ストーブは燃料が燃えたときに独特の臭いが発生しますし、エアコンは空気が乾燥してしまいます。

そのため、どちらも定期的な換気が必要になり、その度にせっかく暖めた空気が冷やされてしまいます。

ペレットストーブと薪ストーブも、換気がまったく必要ないわけではありませんが、頻度は少ないですし、遠赤外線効果で壁や床が暖められているので、換気をしてもそれほど部屋が冷え込むこともありません。

さらに、樹木が燃料であるペレットストーブと薪ストーブが排出するCO2は、燃料雨になる前の樹木が蓄えていたものです。

新たなCO2を生み出さず、排出されたCO2もほかの樹木の光合成で吸収されるため、大気中のCO2総量が増えず地球温暖化防止につながります。

操作性

石油ストーブとエアコンはボタンひとつで点火・消火ができるため、操作性は非常に優れています。

ペレットストーブも、自動着火のものを選べば操作性は上記の2つと同等、手動着火もそれほど難しくありません。

唯一着火に手間がかかるのが薪ストーブで、慣れないうちは手間取るかもしれません。また、消火も基本的には薪が燃え尽きて自然に火が消えるのを待たなければいけないため、操作性の面でほかの3つの暖房機器に大きく劣ってしまいます。

ランニングコスト

暖房としての基本性能はペレットストーブに軍配が上がりますが、ランニングコストの面では石油ストーブやエアコンに一歩遅れをとっています。

ただ、注意してもらいたいのは、この評価はあくまでも1台単位でものです。

ランニングコストの項目にも記してあるように、石油ストーブで3台、エアコンは3台設置すると、3つのストーブのランニングコストはほぼ同じ、もしくはペレットストーブが若干安くなる計算になります。

当然ですが、石油ストーブとエアコンの台数が増えるほど、ランニングコストの面でもペレットストーブが優れているという評価になっていきます。

あなたのお宅では、暖房が何台動かしていますか?

実際に動かしている台数から、ランニングコストが高いか安いか比較してみてください。

ペレットそれぞれの特徴

ペレット
ストーブ
・部屋全体をムラなく暖め、遠赤外線効果で身体の芯からポカポカに。
・空気を汚さず、ほのかにペレット特有の木の香りが。外気も汚さないため住宅地でも安心。
・燃焼するときに排出されるCO2は樹木だったときに吸収したもの。大気中の総量は増えないため地球温暖化防止に。
・スイッチとタイマー機能で高い操作性・安全性を実現。女性やお年寄りでも安心。
・設置費用は本体価格+工事(10万円程度)。
既存住宅でも設置が簡単で工事は半日で完了。
薪ストーブ
・部屋全体をムラなく暖め、遠赤外線効果で身体の芯からポカポカに。
・部屋の空気は汚さないが、外に排出するススや煙が臭う。住宅地ではご近所トラブルの原因にも。
・燃焼するときに排出されるCO2は樹木だったときに吸収したもの。大気中の総量は増えないため地球温暖化防止に。
・着火・消火に時間がかかる。薪の確保・保管に手間がかかる。
・本体価格+煙突・煙道工事・床の補強・耐火工事が必須(総額で100万円近くになることも)。
設置完了まで2~3日かかる。
石油
ストーブ
・点火後すぐに暖まるがムラがあり、同じ部屋でも場所によって温度差が生じる。
・化石燃料独特の臭いがあるため換気は必須。
・石油を燃焼させるためCO2を排出、地球温暖化の要因のにも。
・スイッチで簡単に操作できるが、給油にやや手間がかかる。
・工事不要で購入後すぐに使える。軽量なため移動も簡単。
・不完全燃焼になると気分が悪くなる。最悪、一酸化炭素中毒に。
エアコン
・運転開始からすぐに暖まるが、部屋の高い場所と低い場所で温度差が生じやすい。
・基本的に臭いはないが、フィルター掃除などを怠るとカビや汚れにより異臭を放つ。
・運転時に排出するCO2が地球温暖化の要因に。
・スイッチで簡単に操作でき、燃料の補給も不要。ただし空気が乾燥するため換気が必要。
・設置自体は数時間で終わるが、時期によって購入から設置工事まで1ヶ月以上かかる場合がある。

どうですか?

ペレットストーブが優れたストーブであることはお分かりいただけましたか?

社長
いぬ

わかったわかった!

優等生なんだね~♪

でも、お高いんじゃないの~??

やっぱりそこは気になるよね!

それじゃ、次回は「ペレットストーブは高いのか?」をじっくり見ていこうか♪

社長
犬

お♪いいね!絶対に気になることだからね( ´∀`)bグッ!

それじゃ、今日はここまでだね♪

次回もお楽しみに~